■観用少女 プランツ・ドール(全4巻)
■川原由美子
コミックスは全4巻、
その他にも文庫版、愛蔵版、新愛蔵版・・・等があるようです。
掲載内容もちょっとずつ違っていたりするのかしら・・気になる。
さて、「観用少女 プランツドール」。
プランツ・ドールとは
特別なミルクと砂糖菓子、そして持ち主の愛情を糧に育っていく、
この世のものとは思えないほど美しい、生きたお人形で、
「観用少女 プランツ・ドール」は、
そんなドールたちと、ドールに魅せられた人間たちを描いた
オムニバス形式の作品です。
見どころはなんといっても、ドールたちの美しさ・・・!
フランス人形のように滑らかな肌、
ぱっちりとした瞳、
ふわふわ・つやつやの髪。
そしてその笑顔はまさに極上で、
見るものを癒し、虜にします。
ただしその笑顔は人間が望めば得られる、というものではなく
ドールは自分の意思で人間を「選び」、
選んだ相手にだけ、ドールは笑顔を向けるのです。
人間たちはその笑顔を自分のものにするために
ドールに愛情を注ぎ続けるわけです。
その愛情を糧に、さらに美しくなるドール。
それを見て極上の癒しを得る人間。
そして愛情はさらに注がれ、ドールはさらに美しく。
そして2行上↑に戻るというループ。
なんという高度なモテテクニック・・・。
もうね、
ドールによる愛情の搾取ですよ!!
どんなにミルク代が高くても
ドールのために人間は働き、
ドールのために愛を与えるのです。
でもまぁ、人間側もそれによって幸せを得ているわけだから
win-winなんですが。。
ああもう、かわいいって最強。
プランツ・ドールなるものが本当に存在するのなら
私もぜひドールに選ばれたい・・・。
そしてミルク代のために全力で働きます・・・。
絵柄が苦手・・・といういう印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが
プランツ・ドール独特の世界観にこの絵はぴったりはまっており、
現代のおとぎ話のような雰囲気を漂わせます。
かわいい癒しがほしいな、と思った時に
ぜひ読んでみてくださいね。