さわると本音をしゃべっちゃう?!「大上さん、だだ漏れです。」

■大上さん、だだ漏れです。(全7巻)
■吉田丸悠
■アフタヌーンKC(講談社)

1巻無料でなんとなく読んで、
設定の面白さと、テンポ良く進む感じが好きで
その後は通常購入して読んだ作品です。

エロに興味津々、だけどそれをひた隠しにしている女子高生の大上さん。
クラスメイトの柳沼くんにふとさわった瞬間、本音がポロリと出てしまいます。
柳沼くんは、さわるとその相手が思ったことを思わず口に出してしまうという、
特殊体質の持ち主だったのです。
その体質ゆえに、人と極力かかわらないように過ごしている柳沼くんと
柳沼くんが気になって、ふれたくて、でもふれられない大上さん・・。
特殊体質男子とむっつり女子高生のラブコメです。

かなり特殊な設定ですが
大上さんがなかなか明るいむっつりエロなキャラなので
勢いよく?ストーリーが進みます。

ただ、やっぱり、人の本音というか、
思っていることが不意に言語化されてしまう、というのは
なかなかリスキーで
それが都合よく作用する場面よりも
当然そうじゃない場面の方が多いようで、
柳沼くんの苦悩は計り知れないんだろうなぁ・・・
知りたくもないことを知ることもあるし。

面倒なのは、不意に言語化されたそれは、
確かにその人が思っていることなんだけど
それがその人の真実かどうかはまた別、ってこと。

だけど聞かされた方(柳沼くん)としては
それをその人の「本音」として捉えちゃうわけで・・・

んー、人の心はややこしい。

最初、この作品を読み始めた時は
この体質が治るというルート以外に
2人にハッピーな結末は訪れないのでは・・?と思ったんですが
なんとか、最終巻ではハッピーエンドにたどり着きました。

まあ、先の苦労は多そうですけど・・・。

ところどころ、重い感じにもなりますが
全体的には明るいラブコメなので
ちょっと変わったものを読みたい方にはおすすめです。

よく見ると柳沼くん、イケメンですしねー。
(残念なイケメンではあるけど)

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